「道」荒行の記録
ひとりの人間が真実への旅に出た
どうしたら人の苦しみが自分に代わることができるのか
どうしたら人の役にたてるのだろうか
人々の不幸を背負うことを願い
弘法大師空海のなかに 曼荼羅のなかに
真実を求め求法探求(ぐほうたんきゅう)の彷徨える旅が始まった
人々の苦しみを我が身に受ける「 身代わり滝行 」
灼熱(しゃくねつ)の「 焼八千枚護摩供行 」
地獄の 「般若心経一万巻転読行 」 死を垣間見た「 焼十万枚護摩供行 」
そして 死への旅立ち「 千日回峰行 」
探求の旅は 十八年間の長きにわたり続いた
● 人々の苦しみを我が身に受ける 【 身代わり滝行 】
● 灼熱(しゃくねつ)の 【 焼八千枚護摩供行 】
● 地獄の 【 般若心経一万巻転読行 】
● 死を垣間見た 【 焼十万枚護摩供行 】
● そして 、死への旅立ち 【 千日回峰行 】
探求の旅は 十八年間の長きにわたり続いた
やがて阿闍梨となり 荒行につぐ荒行のなか
彼のなかに突然 密教の聖なる炎が燃えあがった
西暦1990年 平成二年五月二十三日 寅ノ刻
結跏趺座(けっかふざ)して大日如来の印を結び
沈黙のなか 光を放ちはじめ 十八年間の修行に終わりを告げた
千日回峰行の最中に光明体験をし、空海の悟りの魂に触れたとき、この「組織宗教」の矛盾にきずき、そして、一万人の真理に盲目な信者をつくることよりも、たった一人でもいいから、「真理に目覚めた覚者」を生み出すことに残りの人生を懸けようと決意しました。多種多様な活動の原点は、そこにあり、それは「人類の未来を変える」というヴィジョンに根ざしています。
ここに記されているのは、松永修岳本人が書き綴った〝 荒行の記録 ″です